ハムスターを健康に育てるための、安全・安心なフードを紹介します
【ペットフード安全法】における「愛がん動物用飼料(ペットフード)の製造・販売にかかる基準・規格」は、犬・猫の
ペットフードにのみ適用されるもので、ハムスターを含む多くの小動物等のペットフードには規制がありません。
そのため、ペットに与えるフードの安全は、メーカーのモラルと飼い主の知識がすべてです。
【ペレット】
ハムスターの主食となり、毎日与えるフードです。
ペレットとは、ドライ加工した固形フードの総称です。
※注意!!
ハムスターの体格に対して与えているペレットの量が極端に少ない人が多いようです。
・「ペレットは3粒あげればいいと言われた」
・「いつも10粒あげています」
そのペレットは1粒が何グラムありますか?
「亡くなったハムスターの原因が知りたい」という相談にのってみると、餓死に行き着くことがあります。
まずは与えるべきペレットの量を必ず守りましょう!
→●ワンポイント● 【ペレットの与え方について】
ハムスターフード ハードタイプ
チャームYahoo!店
一粒が約3gと、大きいのが特徴です。
ドワーフならば1~2粒、ゴールデンならば5~6粒が、一日に与える量の目安になります。
その大きさと硬さのために、ドワーフ系だと食べてくれない個体もいますが、
プライヤーなどで砕いてあげると、手に持って食べるようになります。
粗たんぱく質は23.0%と高めですが、粗脂肪は3.0%と低めです。
ひまわりの種を1粒加えることで、栄養バランスが調整されるよう計算されているそうです。
ハムスター ヘルシープレミアム ハード
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太り気味なハムスターのために、同社『ハムスターフード』よりも、少し 粗たんぱく質と粗脂肪を抑えた成分と
なっています。
一粒は約1gと、やや小さめなのでドワーフ系でも問題なく齧りつけますが、
場合によっては、砕いてあげた方がよい個体もいます。
ペレットの真ん中あたりに爪を立てると、素手でも割る事ができますが、プライヤーを使った方が楽でしょう。
ハムスタープラス ダイエットメンテナンス 200g
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「ダイエット」と銘打ってありますが、このペレットを与えたからといってダイエットできるワケではありません。
粗たんぱく質18%以上・粗脂肪5.0%以上・粗繊維6.5%以下・粗灰分7.0%以下…と、
ハムスターが必要とする栄養成分量にほぼ適合した配分になっているので、「ダイエットできる」のではなく、
「太らない」という方があてはまるでしょう。
およそ10~12粒ほどで1gに相当する小粒タイプなので、ドワーフには食べやすいです。
ハムスターセレクション 400g
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「獣医師や動物園餌技師の指導及び協力を得て作られた」というのがセールスポイントのようです。
小粒で、なおかつ硬さもあるので、ドワーフ系には食べ応えがあるようですが、粗脂肪が多いために
未成熟なうちから与えていると太ってしまいます。
表示されている成分量には問題ないのですが、ミネラル類・ビタミン類が異常なほど添加されているため、
自然食とは程遠い加工食品という見方もできます。
マウス・ラット・ハムスター用M 基礎飼料 500g
e-ペット屋さん Yahoo!店
マウス・ラット・ハムスター用CR-LP(長期飼育用)フード500g
e-ペット屋さん Yahoo!店
実験動物の管理飼育に用いられるペレットです。
厳密にはラット・マウス用ですが、ハムスター飼育用としても人気があります。
「実験用動物を太らせないため」の成分となっているので、その事が支持されている要因のひとつと
なっているようです。
通常は製造メーカーから小売販売はされていないため、小売店が独自に小分けして販売しています。
そのため不具合等があってもメーカー保証は一切ありません。
イネ科の牧草であるチモシーをペレット化したものですが、主食にはならないので注意してください。
ハムスターの糞が小さい、固すぎるなど、人間でいう便秘に似た症状がある時に与えると
その後、見事なまでにプリプリの糞をするので、整腸効果のあるオヤツと考えればいいと思います。
個体差はありますが好んで食べることは少なく、もし積極的に食べるとしたら
上記のようにお腹の具合が悪い可能性があります。
チモシーペレット カリうま 60g(食べきり30g×2袋) 無添加 無着色 グルテンフリー
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チモシーとリンゴを合わせたもので、少量&安価なので仮にハムスターが見向きもしなかったとしても
それほど痛手になることはないと思います。
ヘルシーハンドフル 454g
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以前は同じ商品でオヤツ用の小袋(チモシートリーツ)があったのですが
残念ながら廃番となってしまいました。
こちらは高価なのでお薦めはしませんが、もし金銭的に余裕があれば試してみてください。
食べた翌日のウンチはプリップリです。
●ワンポイント● 【ペレットの与え方について】
ペレットを与える量は「何粒」ではなく「何グラム」が基本です。
通常は体重の10%程度と言われているので、体重40gのジャンガリアンならば、4gのペレットが適量となります。
しかし、人間でも体調や運動量によって、お腹の減り方が違うように、ハムスターも毎日同じ量を食べるわけでは
ありません。
また、成長期(生後約3ヶ月程度まで)は、肥満にならない程度に多目の食事量を与える必要があります。
例えば、夕方与えたペレットが翌朝には無くなっているようなことがあります。
全てを食べているとは限りませんが、このようなハムスターは「少ない食料を確保する」という本能によって、巣箱
などに貯めています。
季節によっては貯めこんだペレットが傷み、カビが発生して食中毒を起こす危険性があります。
そのため、適量として与えたペレットをエサ皿から空にしてしまうようなハムスターには、食べきれないほどの量を
与えて、「エサは豊富にあるので貯める必要がない」と考えさせるようにしましょう。
方法としては、多目のペレットを計量して与え、24時間後に残っている分から、減った量を計ります。
数日続けていると、そのハムスターが一日に必要とするペレットの量がわかるようになります。
必要量が分かったら、必要量+αを与えればOKです。
ハムスターが食べ物を貯めこむのは、ハムスターの習性であり本能でもありますから、「まったく貯めこまない」
という事はありません。
ペレットの量を管理することは、病気などの早期発見にもつながります。