【ペレットの数量】
飼育書やインターネットの飼育関連サイトを読むと、必ず記述されていることなのですが、多くの初心者が気にしていないのか、もしくは意味を分かっていないようなのがペレットの量です。
基本的に、ハムスターに与える餌の量は『体重の10%』と言われています。
これはあくまでも基準であり、この量を守りなさいというワケではありません。
ハムスターも個体ごとに体格差がありますし、季節によっても食欲が変化するのは人間と同じです。
しかし、多くの飼育初心者が「何粒あげればいいですか?」とか「3粒あげてるのですが少ないですか?」といった質問を繰り返しています。
例えば、体重30gのジャンガリアンハムスターであれば、体重の10%である3gが与える量になるわけです。
体重が40gあれば、4gが必要量となるわけですね。
つまり、自分が飼育しているハムスターの体重を把握していなければ、そのハムスターに必要な餌の量が決められないという事になります。
そんな中で「ペットショップでペレットは3粒あげればいいと言われた」という飼い主の声を聞くことがありますが、はたしてそのペレットはどのメーカーの何という商品なのでしょうか?
1粒が1gのペレットであれば、3粒で3gになりますが...
1粒が0.2g程度のペレットだったら...?
以下は、各メーカーの主要ペレットと3gに必要な粒数です。
メーカー | 商品名 | 粒数 |
ニッパイ |
ハムスターフード・ハード | 1粒 |
〃 | ヘルシープレミアム・ハード | 3粒 |
〃 | ヘルシープレミアム | 20粒 |
三晃商会 | ハムスタープラス | 33粒 |
イースター | ハムスターセレクション | 25粒 |
マルカン | ジャンガリアンの主食 | 24粒 |
※計量は管理人である私と、第三者によるデータ提供によるものです。
今現在、ハムスターに与えているペレットの銘柄と量は、基準値に適合していますか?
しかし、実際にこの量を与えてみると、翌朝には餌皿が空になってることがよくあると思います。
飼育書では「毎日、食べきる量を与えましょう」と書いてあるはずですが、食べきる(餌皿を空にする)ということは、ハムスターにとって「餌不足のため貯蔵しておかないと危険」という、ある種の危険信号を意味していると考えてください。
ではどうすれば良いのか?
ハムスターに「餌はたくさんあるから安心していいんだよ」と教えてあげるのです。
どうやって教えるの?
まず、1日では食べきれないような量のペレットを与えます。
おおよそ、基準値の2~3倍与えて構いません。
それだけ多くの量を与えると「肥満になってしまうのでは?」と心配される人も多いと思いますが、食べ過ぎるのは最初の1~2日だけで、その後は自分で適量を把握して食べるようになります。
逆に言えば、たくさん与えることによって無駄食いがなくなり、肥満が解消される結果となるはずです。
もちろん、主食であるペレット以外にカロリーの高い副食(おやつ)をたくさん与えてしまっては、当然肥満解消どころか逆効果になってしまいますから、高カロリーなおやつは与えないようにしましょう。